出版社から翻訳依頼を受けた書籍の翻訳者を選出するために、出版翻訳オーディションを開催します。
翻訳出版を予定している原書の一部(1000words程度)を課題文として出題します。
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第617回
出題日 | 2019/06/05 |
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締切日 | 2019/06/12 |
原題 | Fat: A Cultural History of the Stuff of Life |
原書言語 | 英語 |
訳書言語 | 日本語 |
原著者 | Christopher E. Forth |
訳書名 | 肥満と脂肪の文化誌 |
ジャンル | 人文科学・政治・法律・社会・時事 |
ジャンル詳細 | 歴史・地理・考古学・民俗学・文化人類学・言語学 |
原書出版社 | Reaktion Books |
出版形態 | 紙書籍 |
募集内容 | 上訳(監修、監訳はつかない予定です) |
内容 | 「太っている身体は美しく、豊富な食料を手に入れることができている証である」など、肥満をプラスの要素と考える地域がある一方、西洋諸国では、医学的見地からも、メディアからも、痩せた身体が称賛され、脂肪はマイナス要素と考えられてきた。文化人類学の見地からすると、肥満に対する評価は、健康と美しさを各地域・文化がどのようにとらえているかを表すものなのだ。 狩猟時代、人類は、動物の骨や植物から脂肪を摂取していた。脂肪は活力を意味するため、太っていることは生命力のシンボルだった。しかし、ギリシャ・ローマ時代にキリスト教が広まると、脂肪は神聖なもの(聖油)とそうではないものに区別され、太っている人を称賛する一方で、侮蔑の対象ともするなど、両極端の意味を持ち始めた。 中世には、脂肪は純粋なオリーブオイルやバターから摂取されるようになり、肖像画に描かれる国王は太っている者が多くなった。 17世紀になると、痩せている方が身体が強く、長生きできるという考えが広まる。さらに、近代化に伴い筋肉のたくましい人物像が好まれるようになり、20世紀以降の現代においては、極端な痩身や筋肉質な肉体ではなく、健康と美しさ、運動性のバランスが求められるようになった。 本書は、歴史的、文化的、宗教的観点から考察し、更に社会的地位やジェンダー、人種という視点からも検証することで、西洋諸国で肥満や脂肪がどのように捉えられてきたのかを深く掘り下げていく。 (※課題文翻訳の際、内容説明の中で使われている語や文を訳文に反映する必要はありません) |
分量 | 原書358ページ/日本語仕上がり約850枚(1枚=400字)を1名で翻訳。 |
翻訳時期 | 2019年7月上旬、翻訳開始。2019年11月下旬、翻訳終了予定。 |
訳者名表示 | あり |
支払形態 | 買切り。翻訳料金は、出版社へ翻訳者として推薦する「翻訳者候補」に選出された方へ、出版社へご紹介する前に通知します。 |
入賞者 | ナツイ |
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