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第217回
出題日 | 2005/01/06 |
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締切日 | 2005/01/14 |
原題 | Mop Men:California’s Crime Scene Cleaners |
原書言語 | 英語 |
訳書言語 | 日本語 |
原著者 | Alan Emmins |
訳書名 | 死体まわりのビジネス 実録●犯罪現場清掃会社 |
ジャンル | その他 |
ジャンル詳細 | |
原書出版社 | Corvo |
募集内容 | 上訳 |
内容 | カリフォルニアのサンフランシスコ・ベイエリアを拠点とする「犯罪現場清掃請負会社」の社長・ニール・スミザーは、今日も「殺人・自殺・事故死」という宣伝文句が書かれたトラックで現場へ向かう。「俺はこんないやらしい野郎のことなんぞ何とも思わない」と、モーテルのバスルームで自殺者の血痕をふき取りながらニールは言う。「かわいそうに思うのは、奴の両親だ。それに、朝、こいつが死んでるのを見つけたメイドだ。だが気にしてられない。俺は一生懸命働いて、金を儲ける。他の奴にはこの仕事はやらせない!」人の死を金儲けにするニールに嫌悪感を覚えた著者も、痴呆症の妻を殺して自殺した老人や、残された家族に深い同情を示し、そうした家族を助ける仕事に誇りを持つニールの人間性に惹かれていく。ニールは従業員から尊敬されるボス、そしてよき家庭人でもあったのだ――。犯罪現場の掃除という重い題材だが、ユーモラスな場面もあり、暗い雰囲気は全くない。何よりも、ニールというキャラクターが特に魅力的だ。また、章と章とのあいだに、カリフォルニア州知事選挙の模様を伝える新聞記事やテレビのひとこまが挿入されており、最終章近くではシュワルツネッガーの当選が明かされる。「カリフォルニアは悪夢みたいな状態だ。奴なら、きれいに掃除してくれるんじゃないかと思ってな」と答えるニール。著者が編集者なだけに見事な構成である。アメリカの現代文化や犯罪を、清掃会社の眼から描く異色の作品であり、読み始めれば止まらない面白さがある。ニールと従業員たちが、自らの仕事に誇りを持って、いきいきと働く姿が小気味よく、読者に元気も与えてくれる一冊である。 |
分量 | 日本語仕上がり約500枚(1枚=400字)を1名で翻訳。 |
翻訳時期 | ~2005年3月中旬 |
訳者名表示 | あり |
支払形態 | 買切り |
入賞者 | 浅緑うらら |
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