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原題 Waking Up to the Dark: Ancient Wisdom for a Sleepless Age
著者 Clark Strand
分野 スピリチュアル/文化
出版社 Spiegel & Grau
出版日 2015/4/28
ISBN 978-0812997729
本文 現代人が抱える最大の悩みのひとつである不眠症。本書は、深夜に散策するのが癖という著者の体験をもとにした「福音書」である。

著者は米国の宗教誌『トライシクル(Tricycle)』の編集長をつとめたスピリチュアル研究家で、東西の宗教と哲学に造詣が深い実践家としても知られる。旺盛な執筆活動を展開する一方、最近では中高年性不眠症と診断されている病気が、実は人類の誕生以来の精神史と密接に関係するとの説を発表し、注目を集めている。

不眠症はうつ病、糖尿病、がんに至る深刻な病気の元凶であるとの説がある。しかし、不眠症の実態は必ずしも把握されているとはいえず、本当の原因も明らかではない。不眠症の特効薬と称するものもあとを絶たないが、薬によって問題がすべて解決されるわけではない。著者は、この深刻な現代人の悩みをあらゆる方向から分析し、実は、はるか昔の人類の祖先の知恵にこそ解決のヒントが隠されていると述べる。

さらに、不眠症のみならず、現代文明が抱える深刻な問題を鋭くえぐり出し、どうすれば問題を乗り越え、人類が本来の人間性を取り戻せるかを説く。