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原題 Goodvertising: Creative Advertising That Cares
著者 Thomas Kolster
分野 マーケティング/広告
出版社 Thames & Hudson
出版日 2012/10/1
ISBN 978-0500516263
本文 消費者からの信頼を得るには? 企業理念をうまく伝えるには? エコや慈善活動に対する努力をアピールするには?――企業や団体は媒体を駆使し、さまざまな手段を尽くしてきた。再利用品のみで作りあげたNIKEのCM、同性愛者同士の結婚を支持するメッセージを込めたBEN&JERRY'Sのパッケージ、空の袋に入れた「希望」のみを販売する赤十字のショップ……いずれも見た者の心に強く残り、より良い社会づくりに一役買った広告/宣伝活動だ。

広告戦略のエキスパートである著者は、企業やブランドが存在し続けるためには次のサイクルを速く回すことが重要だと述べる――①誠実で透明な努力、②関係者全体との協力、③変化の宣言。これを斬新かつ柔軟なアイデアとソリューションで世に伝える必要がある。そこで広告の出番だ。

本書では、厳選された10のキーワードに沿って、コカコーラからイケア、ユネスコや各慈善団体まで、世界を率いる団体の120を超える広告や活動をオールカラーで紹介。広告手段は、商品のパッケージデザインからバス停広告までとさまざまだ。そこに秘められた信念や、実現するまでの道のりも詳しく語られている。

また、紹介された広告への専門家からのコメント、広告業界に変化をもたらした人物へのインタビュー、マイクロソフトやスターバックスの企業理念を紹介した小コラム、ページ下部の豆知識欄など、どこから読んでも楽しめる。広告業界のみならず、あらゆる企業に勤める人にとってのアイデアとインスピレーションが詰まった充実の一冊。