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原題 The Cure for Catastrophe
著者 Robert Muir-Wood
分野 社会学/歴史/科学
出版社 One World
出版日 2015/5予定
本文 大規模な地震、津波、洪水、豪雨、台風などは、古代から現代に至るまでに何度も、世界中で起きてきた。今のところ、こうした自然災害が起きないようにすることはできない。だが、科学的な知見に基づく対策を講じ、被害を最小限に食い止めることはできる。そして、そうしなければならないのだ。

東日本大震災以前、日本ではマグニチュード8以上の地震は起きないというのが地震学者の公的予測だった。しかし、それに反して、太平洋でマグニチュード9クラスの地震が起きる可能性があると主張していた人がいる。本書では、太平洋岸の地層分析に基づく宍倉正展氏のその警告がなぜ受け入れられなかったのかについても、詳しく考察する。

災害が事前に予測されていたにもかかわらず大きな被害を出したのは、東日本大震災だけではない。過去の事例を考察しながら、今後我々がどうしていくべきかを示す。