原題 | The Warlord's Puzzle |
---|---|
著者 | Virginia Walton Pilegard(作)、Nicolas Debon(絵) |
ページ数 | 29ページ |
分野 | 絵本(6歳〜8歳向け) |
出版社 | Pelican Publishing Company |
出版日 | 2007/8/1 |
ISBN | 978-1565544956 |
本文 | ずーっと昔の中国でのお話。 とても強くて勇敢な将軍がいました。ある日将軍に、とてもきれいな青いタイルをプレゼントした男がいました。が、将軍にそれを手渡そうとしたとき、男は落として割ってしまったのです。怒った将軍は、彼を処刑しようとしましたが、男はそれを逃れるために、7つに割れたタイルを元通りに直せる者を、国中から探そうと提案しました。将軍は、元に戻すことができる者がいたら、その男の命を救ってやること、そして、元通りにできた者には、褒美を取らせ、将軍の宮殿に住まわせることを約束しました。 国中から、われこそはという人々がたくさんやってきました。その中には、賢者やえらいお坊さんもいましたが、誰一人として、元の四角いタイルに戻せる者はいませんでした。そこにたまたまやってきたのが、貧しい農夫とその息子でした。誰も元通りにできず、大騒ぎになっているかたわらで、その少年は、中くらいの三角のかけらは自分の帽子、2つの大きな三角のかけらは、おとうさんの帽子、2つの小さな三角は、あしたおとうさんが捕まえるお魚……と、とうとう7つのかけらを元の四角いタイルに戻すことができたのです。もちろん、約束どおり男は命拾いし、農夫の親子は褒美をもらい、宮殿に住むことを許されました。 ナポレオンを魅了し、エドガー・アラン・ポーやルーズベルト大統領など多くの人の心をとらえてやまない、とてもシンプルで楽しいパズルのお話です。 この絵本は、Warlordシリーズ1作目。Nicolas Debonのイラストとあいまって、何ともエキゾチックでアーティスティックな作品に仕上がっています。子供ばかりでなく、大人をも引きつける力があり、最後のページには、自分でパズルを作れるように型紙がついているので、家族でちょっとやってみようかなという気にさせられます。 同シリーズ2冊目は『The Warlord’s Beads』(そろばんを発明するお話)です。 |