原題 | Savage Park: A Meditation on Play, Space, and Risk for Americans Who Are Nervous, Distracted, and Afraid to Die |
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著者 | Amy Fusselman |
分野 | 旅行記/子育て |
出版社 | Houghton Mifflin Harcourt |
出版日 | 2015/1/13 |
ISBN | 978-0544303003 |
本文 | 数年前、東京に住む友人から遊びに来ないかと誘われた著者は、夫と幼い息子2人と共に東京に1カ月ほど滞在することになった。そして、友人に連れられて行った羽根木プレーパークで、著者は大きなショックを受ける。 羽根木プレーパークには普通の公園のような遊具はなく、子どもたちがのこぎりで木を切って自ら遊具を作ったり、ハンモックに乗ったり、火をおこしてキャンプファイアーをしたりしていた。著者は子どもたちと一緒にプレーパークでの遊びを満喫した。 ニューヨークに戻った著者は、子どもを危険から遠ざけることで安全を確保しているアメリカ社会の現実に疑問を感じるようになる。のこぎりや火は確かに危険なものだが、それを遠ざけるのではなく、どこまでが安全で、どこからが危ないのかを体験から習得させるほうが、本当の意味で子どもを守ることになるのではないか……。 過度に危険を遠ざける傾向にあるのは日本でも同じこと。本書は子どもの安全について再考するよいきっかけとなるだろう。 |