原題 | Human Capitalism: How Economic Growth Has Made Us Smarter---and More Unequal |
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著者 | Brink Lindsey |
分野 | 経済学/社会学/歴史 |
出版社 | Princeton University Press |
出版日 | 2013/5/5 |
ISBN | 978-0691157320 |
本文 | 日本でも「格差社会」が叫ばれるようになって久しい。その差は今後開くばかりだといわれるが、その原因はどこにあるのだろうか。 Kauffman Foundationの上級研究員である著者は、経済が成長すると社会が複雑化し、「ヒューマン・キャピタル」という知識とスキルを身に着けた少数の人間が経済的報酬を独占するようになるという。 複雑な社会では、裕福層はどんどん膨らむ経済的な欲求を満たすため、教育等の方法で自らの「ヒューマン・キャピタル」の強化に投資することでさらに賢くなり、さらに成功する。 一方、貧困層は「ヒューマン・キャピタル」の欠乏により家族の崩壊や失職、社会的機能不全、知識やスキルの劣化にからめとられ、不のスパイラルから抜け出せなくなる。 本書では、いかにして経済成長がこれまでにないレベルの「ヒューマン・キャピタル」を生み出したのか、すでに成功している人間にさらなる報酬をもたらすのかを論ずる。 |