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原題 Living in Wonderland: Urban Development and Placemaking
著者 David Twohig
分野 都市開発/建築/デザイン
出版社 Harriman House Publishing
出版日 2014/6/9
ISBN 978-0857193612
本文 人類史上、最も都市化が進んでいる現在、世界中で似たようなショッピングセンターやタワーマンションが急増している。今後数十年で何千万人もの人々が都市部に移り住むと考えられているが、そうした人々がどれも同じような代わり映えのない生活環境を強いられれば、健康、福祉、幸福を損なうのではないか。デベロッパーをはじめとする都市開発にかかわるすべての者には、そうならないようにする大きな社会的責任があると著者は語る。

著者は、自ら調査した世界中のプロジェクトを美しい写真と共に紹介しながら、都市開発やマスタープランニングが現在直面している課題を探り出し、人々が住み、働き、買い物をする場所として定義されるべき地域や都市とはどのようなものかを検討していく。

都市がモダン化するなかでは忘れられがちだが、私たちにはご近所レベルでくつろげる親しみやすいスペース、つまりコミュニティという感覚が重要だ。著者は、素晴らしい都市の例としてシドニーを挙げ、オペラハウスのような世界に訴えかける象徴的なものと、親しみやすい地域とのバランスをとることを訴える。