原題 | Wheelmen: Lance Armstrong, the Tour de France, and the Greatest Sports Conspiracy Ever |
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著者 | Reed Albergotti, Vanessa O'Connell |
分野 | 伝記/自転車競技/ビジネス |
出版社 | Gotham |
出版日 | 2013/10/15 |
ISBN | 978-1592408481 |
本文 | 癌を克服した後にツール・ド・フランスを7連覇したランス・アームストロングは、世界で復活と勇気の象徴となった。常に血液ドーピングの疑惑がつきまとう自転車競技界で、アームストロングは疑惑に無縁であると見られていた。が、2013年1月、一転してこの伝説が崩壊する。アームストロングがレース中のドーピングを認めたのだ。しかしこれは、さらなる疑問を生んだ。誰が手を貸して、どのように取り締まりの網の目をくぐってきたのか? ウォール・ストリート・ジャーナルの記者、Reed AlbergottiとVanessa O'Connellは、このスキャンダルを逐一報道してきた。そして本書で、3年におよぶ精力的な調査と、アームストロング自身を含む関係者に行ったインタビューとに基づき、アームストロングとその支援者たちが、この世界でもっとも困難なレースに勝利するためにどのように金と力と最先端の科学とを利用したかを暴き出した。米国の自転車競技界とスポーツ界を牛耳ってアームストロングの優勢を確実にした立役者と、こぞってアームストロングと契約したがるスポンサーがいたことによって、労働者階級の一風変わった趣味であった自転車レースが壮大な娯楽へと変化したのだ。 アームストロングという鬼才が倫理の枠組みから抜け出していくときにいったい何があったのかを、臨場感たっぷりに描き出した本書は、『ニューヨーク・タイムズ』ベストセラー、『ウォール・ストリート・ジャーナル』ベストセラーに輝き、また、数々の賞を受賞している。 |