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原題 Truth Heals: What You Hide Can Hurt You
著者 Debora King
ページ数 216ページ
分野 自己啓発/健康/心理
出版社 Hay House
出版日 2009/2/3
ISBN 978-1401923013
本文 多くの人々が心身を衰弱させる慢性的な苦痛や病気を抱えている現代、悲しいことにその数は日々増加している。本書では、自分の過去など、自分自身の真実を隠して目を背けていることと、それがもとで後にあらわれる苦痛や病気との因果関係を探求している。専門的な治療者としての長年経験から、著者は、自分の感情をおさえてしまう原因を認めてそれを解き放つ方法や、心の奥にしまい込んでいた真実とその癒し方を共有する方法、いやな経験や悪影響をもたらすようなことを再び体験することなく真実の力を解き放つ方法などを伝授。著者が治療した相談者や有名人の事例とともに、性的虐待経験など著者自身の驚くような過去が赤裸々に語られ、そこから、傷ついた心身を癒すためには、心の奥底で積み重ねられた自己否定・恐れ・怒りなどを押さえ込まずに解き放つことだと教えてくれる。

幼いころからの成長の過程、あるいは現在進行形で起こる不快な出来事。そこから逃れられず、その苦悩が自己否定・鬱・病気など別の形であらわれるという内容は、混沌とした現代の日本においても受け入れやすい話である。虐待、性的虐待、麻薬中毒など、実際のエピソードが多いので、他人の悲劇に驚き、あるいは共感し同情しながら、どんどん読み進められるだろう。また、加害者側の人間にも同じような被害を受けた生育歴がある、といった事例も興味深い。このようなことで悩んでいる人、悩んでいる人を助けたいと思う人、自分の不調の原因がどこにあるのかわからない人などにぜひ手にとって欲しい一冊。