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原題 The Great Pianists: From Mozart to the Present
著者 Harold C. Schonberg
分野 音楽
出版社 Simon & Schuster
出版日 1987/6/15
ISBN 978-0671638375
本文 初期のピアニストたちは自身が作曲家であり、コンサートでは複数の音楽家が競演、与えられたテーマを変奏することが一番の腕の見せどころだった。本書はモーツアルトに始まるピアニストの歴史を総括的に語り、リサイタルという言葉が使われるようになったのはいつごろ? 初めてソロリサイタルをしたのは誰? といった疑問にも答えてくれる。

著者は書簡や当時の批評など、膨大な資料をひも解くことで、レコーディング技術がなかった時代のピアニストたちの、テクニックや演奏もまざまざと再現してくれる。

それぞれのピアニストたちの演奏スタイルや哲学、彼らが当時どのような評価を受けていたか、社会やテクノロジーの変化(ピアノの改良やレコーディング技術の出現)とともにピアニストの環境や奏法がどのように変化していったかなどを、彼らの家庭や修行方法、その生涯にまつわるエピソードをまじえながら時代を追って解説していく。