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原題 Seven Elements That Have Changed the World: Iron, Carbon, Gold, Silver, Uranium, Titanium, Silicon
著者 John Browne
分野 社会科学
出版社 Weidenfeld & Nicolson
出版日 2013/4/25
ISBN 978-0297868057
本文 人類史に最も影響を及ぼした元素を7つ取り上げ、順番に解説する。元素に関する自然科学面での説明も含まれるが、主に歴史・政治経済的な側面から語っているのがユニークだ。

各元素が人類の発展に及ぼした影響だけでなく、鉄やウランが殺戮と戦争の道具として使われてきた事実、金や銀のように、それらを求める欲に突き動かされて大量の人間を虐殺・奴隷化した歴史や、環境汚染の原因としての負の面についても詳しく説明している。

著者が巨大エネルギー関連企業のCEOだったこともあり、エネルギー資源の採取をめぐって政治的な取引・根回しを行った当事者としてのエピソードがあるのも特徴的だ。また、過去を振り返るだけにとどまらず、気候変動や石油枯渇の可能性に関する見通しも述べている。