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原題 The End of Overeating: Controlling the Insatiable Appetite
著者 David A. Kessler
ページ数 336ページ
分野 健康
出版社 Rodale Books
出版日 2009/4/27
ISBN 978-1605297859
本文 誰でも、一切れのピザでやめるはずが全体の半分をたいらげてしまったり、ポテトチップスを少しだけ食べるはずが、一袋全部空けてしまったりという経験をしたことがあるだろう。食べすぎだとわかっているのに、なぜ止められないのだろう。

現代社会にはびこる肥満、そして、その原因となる過食。食べることをコントロールできない人が増えているのはなぜだろう? 米国食品医薬品局(FDA)長官として消費者に安全な食品を供給するために尽力した著者が、過食のメカニズムを生物学的、神経学的な視点から解き明かす。

「条件付けられた過食症」が現れた背景には食品産業の販売戦略が仕掛けた落とし穴があった。画期的な理論と具体的な治療法を示し、食品産業のあり方に警鐘を鳴らす本書は、食の問題に関わる専門家、ダイエットや摂食障害に悩む人にはもちろん、健康に関心がある全てすべての現代人に必読の書である。

日本で出版されている過食についての本とは視点が大きく異なり、心理的背景よりも生物学的、神経学的な説明がなされている。日本の読者にとって、画期的な内容と言えるだろう。理論を裏付ける裏づける科学的なデータも網羅され、説得力は大きい。具体的な治療法も明確に示されている。すでに過食やダイエットに悩んでいる人にとって救いの書となることはもちろん、読み進むにつれ「濫?R」として心当たりがあることに気付く気づく人も多いだろう。現代において食をコントロールすることは全てすべての人に共通の課題である。米国では発売前から大手通信社に取り上げられ、話題を呼んだ。