原題 | A Piece of the Sun: The Quest for Fusion Energy |
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著者 | Daniel Clery |
分野 | 物理/原子力 |
出版社 | Duckworth |
出版日 | 2013年6月20日 |
ISBN | 978-0715645253 |
本文 | 現在の産業社会はエネルギーに対して限りない欲望を持たざるを得なくなっている。しかし、地球資源は徐々にその限界を表しつつある。石油、石炭は燃え尽きようとし、ソーラー、風力、そして水力は代替エネルギーとしてまだ緒に就いたばかりで先が見えない。 今日の科学における最大の疑問は、人類はどの資源に依存するべきなのか、だろう。著者はその答えとして、太陽があるではないか、と提言する。そこには有り余るほどの核融合エネルギーがある。太陽のほんの一片でも利用できれば、人類は生き残る手段を得られるのだ。 著者は本書で、私たちは安価で、クリーンで、再生可能なエネルギーを追求するあまり、近視眼的な愚行を繰り返していると指摘し、今までにないスケールの核融合の可能性を述べ、エネルギー問題に一石を投じている。 |