原題 | Street Marx: New York, Jérusalem, Bangkok, Tokyo |
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著者 | Thierry Marx, Mathilde de L’Ecotais |
分野 | 料理/旅行 |
出版社 | Editions du Rouergue |
出版日 | 2011/10/25 |
ISBN | 978-2812602511 |
本文 | フランスの有名シェフ、ティエリー・マークが、バンコク、東京、エルサレム、ニューヨークなど世界の都市を旅しながら、屋台や露店などの庶民派グルメを食べ歩き、軽妙なユーモアを交えて紹介する。その姿をマチルド・ド・レコテが携帯電話のカメラで撮影し、マンガ形式に仕立てた。 マークには、各国の食べ物のみならず、目にするすべてが新鮮で、その驚きがテンポよくコミカルに描かれているため、飽きることなく読み進んでしまう。東京では苺大福やだし巻き卵、蕎麦などに舌鼓を打ち、大阪では柔道の道場で汗を流す。京都まで足を伸ばし、老舗瓢亭の厨房に弟子入りする一幕も。こうした一期一会が、食文化及び異文化への憧憬を深めることになる。 エルサレムでは、アラブ人やユダヤ人らと同じテーブルを囲んでケバブやファラフェル(豆のコロッケ)などを食し、屋台グルメの宝庫、バンコクでは、マーケットの熱気とスパイスの香気に包まれ、国際都市ニューヨークでは、忙しいニューヨーカーの胃袋を支えるホットドックやコールスローの意外な美味しさに気づく。 ページをめくる毎に、マークと共に各都市の路地裏を歩き、五感でグルメを堪能しているような気分になる。我々日本人にとってはありふれた食材でも、マークの目を通すと非常に新鮮で「クール」なものに映る。マークの驚きを通して自国の食文化を再発見するのも楽しい。 |