原題 | Taste Buds and Molecules: The Art and Science of Food, Wine, and Flavor |
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著者 | Francois Chartier |
分野 | ワイン/料理/食べ物 |
出版社 | Wiley |
出版日 | 2012/2/28 |
ISBN | 978-1118141847 |
本文 | ソムリエである著者は、約20年もの間、一流の科学者やシェフと共同で、食べ物とワインに風味をつける芳香族分子について研究してきた。そして、ある食べ物とワインとがなぜ互いにうまく作用するのかを、分子レベルで確認することができた。本書ではその結果をふまえて、食べ物とワインをどのように組み合わせれば理想的な調和が生まれるのかを示す一連の原則を、わかりやすく導き出している。 本書には写真とともに著者のメモやスケッチが多数引用されており、独特の味わいを出している。また、分子調理法を駆使した料理で知られ、英国のレストラン誌で2006年から連続して世界第1位にランキングされているレストラン「エル・ブリ」のシェフが序文を寄せる。同店シェフのジュリ・ソラーとフェラン・アドリアは、著者と共同でレストランのメニューを考える取り組みも行っている。 料理とワインの組み合わせを芸術的かつ科学的にとらえるという新たなアプローチは、ソムリエ、料理人、ワイン愛飲家に、非常に貴重な情報を提供することになるだろう。また、料理の近代化ともいうべき分子調理法に関心を持つ人たちにとっても、魅力的な読みものとなるにちがいない。 |