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原題 The Man Who Planted Trees: Lost Groves, Champion Trees, and an Urgent Plan to Save the Planet
著者 Jim Robbins
分野 科学/環境
出版社 Spiegel & Grau (Random House, USA)
出版日 2012/4/17
ISBN 978-1400069064
本文 20年前、北部ミシガンに住むDavid Milarchという園芸職人は、天使からメッセージを受け取った。「今、地球は危機にある。樹木はどんどん枯れており、人類の存続は危うい。人類を救うためには、世界にある代表的な木々のクローンを用意しなければならない。大きく、硬く、何百年も生きてきて、しかも地球の温暖化にも適応できるもので、樹木の“ノアの方舟”をつくるのだ」

このメッセージに科学的な根拠があるのかないのかも、何故この事業を選んだのかも熟慮しないまま、Milarchはこのミッションをスタートさせた。多くの科学者や専門家は不可能だと助言したが、現在、彼のチームはいくつかの現存する古い樹木のクローン化に成功している。

『New York Times』の寄稿家である著者は、Milarchの物語と出会ったとき、魅了されたが疑念も持っていた。しかし、その後数年間にわたってMilarchの話や科学者の意見を聞いて、我々がいかに地球上の樹木についてほとんどなにも知らないかを認識することになる。たとえば、木々はどのようにその命を終えるのか、木々同士はどのように交信するのか、また、どのように水や空気を濾し、地球の生態系を存続させているのか、ということを。木々や森が我々の生存にとって不可欠であることを認識した著者は、Milarchの活動を本にまとめることにした。この本が地球を救うことを願って……。