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原題 Julian Assange: The Unauthorised Autobiography
著者 Julian Assange
分野 自叙伝
出版社 Canongate Books
出版日 2011/9/22
ISBN 978-0857863843
本文 内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者であるジュリアン・アサンジが、複雑な生い立ち、コンピューターとの出会い、ハッキング、ウィキリークス立ち上げ、さらには性的暴行疑惑にいたるまで、赤裸々に語った。

原書のサブタイトルにあるとおり、本書は著者「非公認」の自叙伝であり、収録されている本文は第1稿となる。もともと2010年末に出版契約が結ばれ、アサンジは自ら選んだライターと50時間以上ものインタビューを行った。しかし第1稿を読んだのち、内容があまりに個人的すぎるとして、2011年6月に契約キャンセルを求めた。出版社側は、本書は著者の人間性や活動実績を的確に伝えていると考え、著者自身も本書を好意的に評価していたことから、出版に踏み切ったとしている。

世界を揺るがした米国公電の大量公開以降、ウィキリークスをテーマにした書籍は数多く出版されたが、創設者本人による著作はこれが初めて。しかもアサンジが「すべての自伝は売春だ」と漏らしたというほど、さらけ出した内容となっている。米国公電ほか話題となったリークの経緯や動機も語られる。アサンジは報道のヒーローなのか? それとも? 謎に包まれた男の頭の中をのぞける、おそらくいま唯一の本だ。

なお巻末には、アサンジやウィキリークスをめぐる最近の状況を時系列でまとめたあとがきにくわえ、本文で取り上げられたリーク情報をはじめとする機密文書が約70ページ分掲載されている。