原題 | How to Work for an Idiot, Revised Edition |
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著者 | John Hoover |
分野 | ビジネス |
出版社 | Career Press |
出版日 | 2011/10/15 |
ISBN | 978-1601631916 |
本文 | 2003年に本書の初版が発売されたときは大きな反響を呼び、大半の読者は上司に対するユーモアを楽しんだ。一方で、上司を密かに倒す秘策を得られなかったと落胆した読者もいた。本書は、初版に寄せられたさまざまな意見をもとに書かれた改訂版だ。 自称「治りかけのバカ」である著者が、12のステップからなる「バカ更生プログラム」---自分のバカな行動をよく見直す、間違いはすぐに認める、祈りと瞑想で自身の持つ高次の力に触れる、他---を紹介する。 初版では「サド上司」、「マキャベリ上司」、「バカ上司」など8タイプの上司をとりあげたが、この改訂版ではさらに2タイプ、お金が必要でなければ上司になりたくない「無気力上司」と、リーダーとしての実績をまったく持たない「無資格上司」を追加。各タイプの上司の特徴を、調査や交渉に長けた人物か、戦略的計画を立てる人物かなど10項目から詳しく分析する。これをもとに自分の上司のタイプを見極めることが大切だ。そのうえで上司の欠点には目をつぶり、上司を満足させつつ自分の計画を押し進めるようにと書かれている。本書は単なるボス・バッシングの書ではないのだ。 上司を愚かに見せて出世した者はいない。出世や解雇は自分のいないところで交わされる会話で決まる。そうした職場の現実を踏まえて、バカ上司の言葉をどう理解するか、上司をどう立てるか、ランチの席でバカ上司にどう接するかなど、実際に役立つ知恵がユーモアあふれる文章で綴られている。 上司がどんな人物であれ、上手に扱うテクニックを身につければ、自身の才能とやる気で成功を手にできると確信させてくれる書。 |