ブックレビュー
| 原題 | Glückskinder: Warum manche lebenslang Chancen suchen - und andere sie täglich nutzen |
|---|---|
| 著者 | Hermann Scherer |
| 分野 | 自己啓発 |
| 出版社 | Campus Verlag |
| 出版日 | 2011/09/12 |
| ISBN | 978-3593393490 |
| 本文 | 父から食料品店を受け継いだはいいが、同時に数百万ユーロにもなる莫大な負債も背負うことになってしまった。こんなマイナスのスタートを切ったのが、ほかでもない本書の著者ヘルマン・シェーラーである。今や著作に講演にと引く手あまたのビジネスエキスパートとなった著者が、「チャンスインテリジェンス」をキーワードに意識変革の必要性を説く。 チャンスインテリジェンスとは、チャンスを認識し、適切に生かす能力のことである。チャンスは遠い将来にやってくるものではなく、すぐ目の前にある。そして、あまり好機らしからぬ顔をしてあらわれることも珍しくない。例えば、敗北や失敗も、チャンスインテリジェンスを持つ人にとっては好機となる。 しかし、そんなチャンスも両手がふさがっていてはつかめない。思い切って身の回りの整理し、重荷から解放されることが大事である。また、完璧主義に陥ってはならない。完璧な計画を立て、それを完璧にこなし、初めから完璧な製品をつくらねばならないなどと考えていたら、スティーブ・ジョブズの成功はなかったかもしれないと著者はいう。 豊富な事例に支えられた著者の主張は、これから社会に出る人、起業を考えている人、役職に就いている人、その他もう一歩踏み出したいと思うすべての人に何らかの気づきを与えるだろう。 |
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