原題 | I Need My Monster |
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著者 | Amanda Noll(作)、Howard McWilliam(絵) |
ページ数 | 32ページ |
分野 | 絵本 |
出版社 | Flashlight Press |
出版日 | 2009/4/1 |
ISBN | 978-0979974625 |
本文 | ある晩、寝る前にイーサンがベッドの下をのぞくと、「釣りに出かける。1週間で戻るから。ゲイブより」という書き置きがあった。大変だ。お気に入りのモンスターがいなくなった! 代わりのモンスターが次々と現れるが、ゲイブほど恐ろしいモンスターは見つからない。ハーバートの歯も爪もギラギラとがっているとはいえないし、ラルフの鋭い爪にはきれいにマニキュアが塗ってある。シンシアはしっぽにピンクのリボンを結わえた女のモンスター。マックのだらりと垂れ下がった長い舌は滑稽なだけだ。どうしよう。モンスターなしでは眠れない! 欧米では、子供たちのベッドの下の暗がりにはモンスターが潜んでいるという。幼いうちから親とは別の部屋で眠るようしつけられる子供たちにとって、夜の怖さは格別だ。モンスターが鋭い爪で床を引っかき、毛むくじゃらの手で足を引っぱると思うと、とてもじゃないが眠れない。本書にはちょっぴり怖くてちょっぴりまぬけなモンスターたちが登場し、子供たちがモンスターを怖がる気持ちを和らげてくれる。McWilliamの描く、不気味ではあるがおどけたモンスターたちの挿し絵が素晴らしい。 ゲイブが思いがけず早く戻って来たことで、イーサンは嬉しさと怖さとでゾクゾクする。子供たちはゲイブとイーサンとの友情を知り、ベッドの下のモンスターは、実はそれほど怖いものではないと思うだろう。4〜8歳の子供向けの、読み聞かせにぴったりな絵本。 |