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原題 Energy Myths and Realities: Bringing Science to the Energy Policy Debate
著者 Vaclav Smil
分野 物理学/エネルギー
出版社 AEI American Enterprise Institute
出版日 2010/8
ISBN 978-0844743288
本文 将来の地球エネルギーについてメディアや政治家、ビジネスリーダー、活動家、さらには科学者が事実として述べることにはさまざまな誤解がある。そのため、時間と金が無駄遣いされ、革新的なエネルギー政策は妨げられる。本書では、エネルギーに関して一般的に信じられている誤った考えを暴き、世界が直面するエネルギー問題に建設的、科学的に取り組む方法を考える。

世界が石油を使い果たすのはいつ?
原子力エネルギーを大規模に推進すべきか?
エタノールや風力は将来実行可能なエネルギー資源か?

例えば、革命的と思われている電気自動車は、実質上まったくエネルギー節約にはならない。また、原子力発電はコストがかからないというのも全くの誤りだ。さらに、原子力発電の最大の問題は、リスクについての適切な対策が科学的にも政策的にも真剣に考えられていないことにある。

著者は読者に、エネルギーに関する誇大広告や不可能な約束に気をつけるよう助言し、エネルギー神話やさまざまな誤解について、数多くのデータを示して客観的に考察する。

エネルギーの「事実」を知りたいすべての人に読んでほしい一冊。