原題 | How to Forgive When You Can’t |
---|---|
著者 | Jim Dincalci |
ページ数 | 309ページ |
分野 | 心理学・自己啓発 |
出版社 | The Forgiveness Foundation |
出版日 | 2010/4/11 |
ISBN | 978-0982430705 |
本文 | 言うは易く、行うは難し。それが許しである。友人との何年にもわたるもめごと、不誠実な伴侶、失職、あるいは恐ろしい犯罪の被害者になってしまったことなど、怒りの原因が何であれ、許し忘れることは並大抵のことではない。 本当に傷つけられているのは誰か? 本書の許しのプロセスの第1段階(許す意志)で提示されるこの質問は、もっとも答えづらい質問だ。本書は、恨みや怒りにしがみつくことで一番に傷つけているのは自分自身だと説く。許せないという防衛反応は、意識していようといまいと、人生に苦しみを注ぎ、心安らかな暮らしの邪魔をする。許さないでいることは、言うなれば、自分で毒を飲み、その毒で恨みを持つ人間が死ねばいいと望むようなものだ。 許しとは、1つの過程である。本書は、心と精神を解放するための画期的なガイドブックであり、怒りや恨みを克服する手助けをしてくれる。明確な戦略、そして、いたわりの気持ちを喚起する物語を通し、著者は許しと平穏へ向かう途上で生まれてくる感情をどうすればコントロールできるかを示し、また、許すことが不可能だと思われるケースにおいても、永久にその怒りを葬り去ることのできる、実証済みの効果的な方法も示している。 困難な問題を抱える人たちにも、そのような人と向き合う立場にいる人たちにも、ぜひ読んでもらいたい一冊。 |