原題 | Cinderella Ate My Daughter: Dispatches from the Front Lines of the New Girlie-Girl Culture |
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著者 | Peggy Orenstein |
ページ数 | 256ページ |
分野 | フェミニズム・子育て |
出版社 | HarperCollins |
出版日 | 2011/1/25 |
ISBN | 978-0061711527 |
本文 | ベストセラー『Schoolgirls』の著者が、女の子がピンクやかわいいものを好む傾向とその背景、そしてその文化の影の側面を暴く。 女の子たちは「大事なのはどう見えるかで、どういう人間かではない」という考えに取りつかれ、完璧な体型を求めている。そのうえ、広告のメッセージはより速く、より広範囲に広がり、一層幼い女の子たちにも届いている。 著者はディズニーランドやおもちゃの国際展示会、子供たちを対象としたミスコン会場を訪れ、女の子たちの実態を探る。そして、早いうちからファッション業界のターゲットにされ、「こんな女の子が望ましい」という外見のイメージを刷りこまれて育った女の子たちは、自分たちが性的な対象にされることや、その危険性をわかっていないと指摘する。 また、女の子たちの健康や発達、未来そのものが危険にさらされていると説明。早すぎる性別化や鬱病の危険やナルシシズムの高まりまで、最近のガーリィガールカルチャーによる潜在的な悪影響を明らかにしていく。 大人へと成長する娘を導く手助けをする親たちにとって、新鮮で有益な情報が詰まった一冊。女の子の子育てとフェミニズムをともに論じている本はほかに見当たらず、その意味でも斬新な内容といえるだろう。 |