原題 | From Gutenberg to Google |
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著者 | Tom Wheeler (Author) |
ページ数 | 302 |
分野 | 情報科学/歴史 |
出版社 | Rowman & Littlefield Publishers, Brookings Institution Press |
出版日 | 2019/02/06 |
ISBN | 978-0815735328 |
本文 | 現代社会は超高速な情報ネットワークが、いたる所に張り巡らされ、日常生活やビジネスにおける、その影響力は計り知れない。それとともに進展する、社会全体の急激な変化は、目を見張るものがある。こうした事態を、その礎を築き上げた先人たちが目にしたら、彼らも当惑の表情を隠せないだろう。 巨大な情報ネットワークの革命は過去、二度起きている。第一の革命が起きたのは15世紀、活版印刷術が発明された時代にさかのぼる。欧州における宗教改革やルネサンス、数多くの科学革命も、この発明なくしては成しえなかっただろう。そして第二の革命は19世紀初頭、電信機が発明されたことに端を発する。それまでは遠方に情報を伝えるのに、書簡を馬で運ぶしかなかったのだ。電信は鉄道網の発展とともに、それまでの体制を揺るがし、社会構造を大きく変えてしまった。そうした二つの大きな情報ネットワーク革命を歴史的に考察し、長足の進歩を遂げる現代のネットワーク技術が、労働やプライバシー、教育やメディアなど、近代生活のあらゆる側面にもたらす影響について検証していくのが本書の試みである。著者は米連邦通信委員会(FCC)の委員長を務めていたネットワーク技術のエキスパートだ。 また本書では歴史を紐解きながら、情報ネットワークの現状を分析しつつ、ひいては人工知能(AI)や仮想現実(VR)、ブロックチェーンやサイバーセキュリティなど、今後、第三の情報ネットワーク革命の礎となりうる技術についても考えていく。 |