原題 | The Lean Micro Farm |
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著者 | Ben Hartman |
ページ数 | 272 |
分野 | 農業、ビジネス、経営、環境、科学 |
出版社 | Chelsea Green Publishing |
出版日 | 2023/11/30 |
ISBN | 978-1645022046 |
本文 | 本書は仕事よりも家族や地域を優先しようと、収入を減らさずに農地を1エーカーから4分の1エーカーまで減らした筆者の素晴らしい取り組みの記録である。さらに世界中から「小さくしよう」精神を具現化した6人の革新的な農業実践者についても紹介されている。こうしたパイオニアたちはサプライチェーンの崩壊、グローバライゼーション、気候変動に直面しながらも再生への道筋を示している。彼らのモデルは無駄を減らしプラスチックや石油や農薬の利用を控える穏やかでより環境にやさしいやり方である。 発想のヒントはE. F. シューマッハーとマハトマ・ガンジーの画期的な考えである。小さくて地域に限定した農業の方が環境と経済性の点で海外輸出や商品市場を目標とする大規模なやり方よりも上に行くことができるのだ。さらに効率的で小規模な農業モデルに焦点を置き評判をとった筆者の前著の精神もここに受け継がれている。ただ本書ではなぜ小さいほうがよいのか説明しているだけではなく、どうすればそうなれるのかも事細かに示している。ミニマリスト的やり方を農業に持ち込むことを理屈で説明するだけでなく、マイクロファームを始めてから利益を出すまでが具体的に述べられている。肥沃度を向上させるためにディープマルチ農法を取り入れる。生産性を高めるために苗床準備を2ステップですませる。必要不可決な道具を選び「人間の顔をした」テクノロジーを取り入れる。無駄がなく効率的なマイクロファームを作り、そこから2万ドルの売り上げを上げる。多くの写真やイラストが使われ読者が疑問に思うような点も詳細に具体的に述べている。今までになかった新しいタイプの農業が今まで培われた知見の上に花開き地域に繁栄をもたらし人々に喜びをもたらしてくれるだろう。 |