原題 | Keine Sinnfragen, Bitte! (Just Don’t Ask Why!) |
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著者 | Gunter Dueck |
ページ数 | 224 |
分野 | ビジネス自己啓発 |
出版社 | Campus |
出版日 | 2022/09/14 |
ISBN | 978-3593516110 |
本文 | グンター・デュエックは、長年にわたり西洋社会と仕事というテーマを扱っているラテラル・シンカーとして知られています。彼は、読者から寄せられた最新の事例をもとに、労働環境がますます悪化し、より官僚的になっていることを証明しています。本書はデュエックの他の著書と同様、不幸にも大企業の日常的な狂騒を描いています。 大企業で働く人や働いたことのある人なら誰でも、思わず拳を握りしめる悔しい思いをしたり、理由も言わず辞めていく人を見てきたことでしょう。そんな働くあなたを悩ませる数々の状況を、やさしく丁寧に描写する本書の内容に共感せずにはいられないはずです。 結論の出ない会議、誤った選択、行き過ぎた官僚主義、ある者は出世欲のかたまりで、ある者は無能―そんな中、さらに無意味なタスクを上から命じられ、誰もが閉口してしまう。余計な仕事が増え、不必要な対立が生じ、多額の費用を投じてそれを解消しなければならなくなるのです。グンター・デュエックは、経済界で最も深刻な問題を引き起こしている「無駄」の原因を突き止め、それを31のエピソードにまとめ、「ごみ箱」に入れます。 私たちは改めて、働くことの意味に向き合って、真剣に考えなければなりません。だからこそ、著者は本書で「ありふれたものに終止符を打とう」と呼びかけているのです。 事態を好転させるには、日常とリーダーシップに存在する「無意味」なことを終わらせなければなりません。本書はガイドというより、笑えて、泣けて、正しいことをするには強さと勇気が必要だということを読者に気づきを与えるための本です。 中でも第4章「時代遅れの目標への執着による衰退」は本書のハイライトといえます。最終段落の結論「今日、誰もが生涯学習者でなければならない」は、まさに現代のニーズに合った、すべての人に影響を与える重要な気づきです。 |