原題 | Finding Clarity |
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著者 | Marc Lesser |
ページ数 | 256 |
分野 | ビジネス自己啓発 |
出版社 | New World Library |
出版日 | 2023/04/11 |
ISBN | 978-1608688333 |
本文 | 米ニュージャージー州にあるラトガーズ大学は1776年創立、全米で8番目に古い歴史を持つ名門大学だ。本書の著者はそこに入学したばかりの頃、人間の心や精神がどのような仕組みで働いるのかに興味があった。そこで心理学やスピリチュアリティに関する授業をとり、文学や哲学、宗教などの書籍も熱心に読みあさった。ときには個人的に、教授の教えを乞うこともあった。 大学での勉強は、たしかに学び多いものだった。しかし、それでも何か物足りなさを感じていた著者は、大学を休学する決意をする。それから向かったのはサンフランシスコ禅センター。ベイエリアに位置する曹洞宗の研修施設だ。そこで伝統的な禅の教えを学び、瞑想を実践し、リーダー的な役割も担うことになる。このときの経験が著者にとって、大きな人生の転機となった。リーダーシップという役割にマインドフルネスの考えを融合させることに、大きな可能性を感じたのだ。 、ビジネスと精神性の関連性にも強い関心を持った著者は、後にニューヨーク大学で経営学修士号を取得。本書は「禅の教えに精通したMBAホルダー」という異色の経歴を持つ著者が、マインドフルネスやスピリチュアリティの考え方を応用し、人生を豊かにするための思考や実践の方法を紹介していく。 本書のテーマの一つは、生きていくうえで「問題が発生すること」自体は避けられないが、自分の行為や決定から生じた責任について誠意を持って説明し解決に努めることである。著者はこれを「思いやりある説明責任」と表現している。説明責任とは、単に責任や義務を果たすことではなく、物事をはっきりと理解し、事実に焦点をあて、真実を語ることだと著者はいう。 そうした思いやりある説明責任を果たすことで、職場から家庭に至るまで、あらゆる場面の人間関係は良好なものとなる。 |