ブックレビュー
| 原題 | Huh?! |
|---|---|
| 著者 | Berthold Gunster |
| ページ数 | 296 |
| 分野 | 心理学、自己啓発 |
| 出版社 | Lev. |
| 出版日 | 2018/12/14 |
| ISBN | 978-9400510647 |
| 本文 | イエス・アンド法と聞けば、否定的な単語を使わず、肯定的な単語を使いながら相手の意見を否定する会話術を思い浮かべる方も多いだろう。 ベルトルド・ガンスターが提唱するオランダ式のイエス・アンド法は少し違う。問題や苦境をチャンスに変えるための逆転思考――フリップ思考だ。 何かアイディアが沸いても、「いいとは思うけど、でもうまくいくわけない、資金がない、もし失敗したら？」というイエス・バットの思考では、良いアイディアが生まれないだけでなく、会社や産業さえもいつかダメになってしまう。 アイディアや現状に問題があっても、それを現実として受け止めて、そこから新しい可能性を見出すイエス・アンドのフリップ思考。新しい可能性と未来を切り開くためにはこの思考こそ必要なものだ。 フリップ思考を獲得するステップはたった2つ。 1. 問題に抗わない、解決しようとしない。現実として受け入れる――イエス 2. その現実をスタート地点として、そこからの可能性を考える――アンド 本書は、このふたつのステップを踏む前の準備、そしてステップを取るための手法を教えてくれる。各章は寝る前の10分間で読み終えられる程度の長さにまとめられている。順番を問わず、興味のある章から読んでも構わない。最後にはそれがまるでモザイク画のようにひとつの形となる。 先行きばかりを気にして不安なまま一歩も先に進めない「イエス・バット」な考えから、不透明さや不安を受け入れたうえで、その先の展開を考えるイエス・アンドな思考になれば、問題や苦境はいつでも新しいチャンスに転換できる。 |
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