原題 | How to get away |
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著者 | Laura May Todd |
ページ数 | 253 |
分野 | 建築、旅行、インテリア |
出版社 | Lannoo Publishers |
出版日 | 2021/10/11 |
ISBN | 978-9401478328 |
本文 | 今日の極めて複雑化した社会は心身をむしばむ超ストレス社会でもある。そんな厳しい現実から離れたいと人々は常に癒しを求めている。中でも旅はつらい日常を忘れられる一服の清涼剤だ。目的地までの移動や現地での食事、観光地巡りはもちろん、宿泊する施設も旅の醍醐味だ。 滞在する宿の良し悪しは旅の思い出や印象を大きく左右する。本書は著者がおすすめする世界各国のさまざまな山小屋やコテージ、隠れ家的な宿泊施設などを紹介する。豪奢な佇まいや洗練された芸術性を持つ建物。おしゃれで落ち着いた雰囲気の客室。本書に掲載された施設はどれも、美しく独創的な外装と内装を持つ施設ばかりだ。また建築家やインテリア・デザイナー、オーナーそれぞれがその宿に持つ思い入れやストーリーも興味深い。その上、豊富なカラー写真が目を引く本書は、宿泊宿のフォトアルバムともいえる一冊だ。 コロナ禍との戦いが出口の見えない長期戦の様相を呈す中、活動や移動の自粛による経済損失は計り知れない。中でも、本書の内容に関わる宿泊業界は最も深刻な事態に直面している業界のひとつに違いない。しかし、各社も手をこまねいているわけではない。ポストコロナの観光需要回復をみすえ、多くの打開策を打ち出しながら、生き残りを図っている。 自由に旅を楽しめるようになるのはまだ先かもしれないが、本書を一読して、パンデミック終息後の旅に思いをはせるのもまた一興だ。 ページをめくれば、誰もがしばしの旅行気分を味わうことができるはずだ。 |