原題 | The Power of Surprise |
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著者 | Rousell Michael, PhD |
ページ数 | 267 |
分野 | 心理学、脳科学、自己啓発 |
出版社 | Rowman & Littlefield |
出版日 | 2021/09/15 |
ISBN | 978-1538152416 |
本文 | 信念とは生存競争に勝ち残るためのパターン認識の産物であって、自らが過去に経験したことや認識したことによって、自動的に、無意識のうちに作り出されている。 どちらの信念を選択して、どちらの信念を捨て去るのか、私たちは選ぶことができない。 自分が感知したものを信じることは自然であって容易いが、疑うということは意識的な行為であって、労力を要する。なので一度信念が出来てしまったら、私たちはその信念を裏付ける情報に目がいきがちである。 このようなバイアスは実際の世界と自身の認知の間にズレを生じさせ、それは往々にして不利益をもたらす「バイアス」となってしまう。 そのようなバイアスを変えるためには、自分の世界に対する認知が間違っているということを明確にわからせるような強烈な体験があれば良い。それが「サプライズ」である。 「サプライズ」は私たちに私たちの認知が間違っていることに気づかせ、私たちが持っている強固なバイアスを打ち砕くことができる。 そのような「サプライズ」は戦略的に、有用に使用することができる。 例えば、誰かの持っているバイアスを変えるきっかけとなる「サプライズ」を用意することによって、その誰かのバイアスを覆すことができる。つまり、戦略的に「サプライズ」を使うことによって、誰かを説得することができる。 本書では、具体的にそのような「サプライズ」を戦略的に用意するための方法論が、具体的な事例をとおして解説される。 |