原題 | The Highly Sensitive Person’s Guide to Dealing with Toxic People |
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著者 | Shahida Arabi MA |
ページ数 | 210 |
分野 | 自己啓発・心理学・精神医学 |
出版社 | New Harbinger Publications |
出版日 | 2021/10/01 |
ISBN | 978-1684035304 |
本文 | 本書はHSP*が自己愛人間からの心理的虐待に屈することなく、高度に戦略的に生きていくための実践的なサバイバルブックである。 *Highly Sensitive Person。非常に繊細で環境の影響を受けやすい気質を持つ人。心理学者のアーロン博士が提唱。 自らもHSPであり、心理的虐待を克服した経験を持つ著者は、HSPであるがゆえの生きづらさを熟知しており、HSPとして生き延びるための戦略と実践的な戦術を、次のステップを踏みながら段階的に教えていく。 1. HSPであることを自覚する 2. HSPがその繊細さや感受性の豊かさから、有毒な人たち(自己愛人間、マニピュレーター)の心理的搾取の標的にされやすいことを自覚する 3. 有毒な人たちから身を守る術を知る 4. 自分を取り戻す 本書は心理学者による学術的な解説書でも、心理療法士によるセラピー本でもない。あくまで気軽に手に取れる自己啓発書である。心理的虐待を克服した人たちの実体験や、根拠に基いた研究結果を、著者自身の深い洞察と知恵に見事に融合させている。極めて具体的かつ戦略的な「HSPとしての処世術」ともいえる解決策を示している。著者の語り口はHSPへの共感に満ちており、読者は読み進めていくうちに励まされ、やがて自らの秘めた強さを発見できていることに気がつくだろう。 HSPであることに半信半疑である人、セラピーに通う勇気を出せずにいる人、カウンセリングを受けながらも現実社会でどう対処したらよいかわからない人が、HSPとして強く戦略的に生きて行く第一歩を踏み出すために有効な知恵を与えてくれるはずだ。 また、HSPの人はもちろんのこと、自分にとって「害がある人」のことを理解して、そうした人の中で苦労して生きてきた経験がある人にとっても必読の書である。繊細な気質をもったすべての人が、自分らしく自分の道を歩むために、背中を押してくれる一冊だ。 |