ブックレビュー ブックレビュー

原題 HOW TO MEASURE A DAY: Overcoming Productivity Guilt, Relinquishing Routines, and Finding What Works For You
著者 Madeleine Dore
分野 自己啓発
出版社 AEVITAS CREATIVE MANAGEMENT
出版日 TBA
ISBN TBA
本文 ライフハックや効率性といった考え方が持て囃される昨今、日々の過ごし方を振り返る時に「生産性」を尺度とする人が多くなっている。このような考え方に囚われるあまり、一日を生産的に過ごせなかった場合には罪悪感を覚えるまでになってしまっている人も多いだろう。しかし、生産性は本来良い一日がもたらす副産物でしかないわけで、このように生産性のプレッシャーや罪悪感に日々を抑圧されてしまっているようでは、本末転倒ではないのだろうか。ご多分に漏れずライフハックや効率性という考えに囚われてきた著者は、最高のルーチンを発見するため、多くの著名人にインタビューを行った。そしてインタビューの結果、著者が気づいたことは意外なことだった。そう、誰も決まったルーチンに縛られてなかった。それよりも、柔軟さや好奇心というものを彼らは実に大事にしていたのだ。この本は、読者を従来の効率性や生産性に囚われた尺度から解き放し、To-Doリストのチェック欄にマークを付けたりする以外の、日々の自分の生活を肯定できるような考え方を身に付けるための指南書である。