原題 | WHO NOT HOW: The Formula to Achieve Bigger Goals Through Accelerating Teamwork |
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著者 | Dan Sullivan, Benjamin Hardy |
ページ数 | 193 |
分野 | ビジネス/自己啓発 |
出版社 | Hay House Business |
出版日 | 2020/10/20 |
ISBN | 978-1401960582 |
本文 | 一人の天才は世界を動かすことができる。しかし、それにはもう一人の天才に動いてもらうことが不可欠だ。アップル創業者スティーブ・ジョブズはiPod, iPhone, iPadによって世界中の人々の生活を一変させた。しかし、その成功の陰にはもう一人の天才スティーブであるスティーブ・ウォズニアックの存在があった。かつてバスケットボールの神様と言われたマイケル・ジョーダンも、スコッティ・ピッペンや名将フィル・ジャクソン、名トレーナーのティム・グローバーの力がなければ、自身を成長させたり、シカゴ・ブルズを躍進させたりすることもできなかったはずだ。 エベレスト登頂には、ヒマラヤの案内人シェルパや資金提供してくれるスポンサーの他、様々な支援者の協力が必要だ。ビジネスやスポーツ界に限らず人生においても、一人の人間が独力で高みに上り詰めるのは困難だ。天才も神様も一人では生まれないのだ。 本書が伝えようとするメッセージはシンプルだ。How?という考え方をWho?に変えること。つまり大きな成果や成功を期待するなら「どうしたら、この目標を達成できるか」ではなく、「誰なら、この目標達成の助けになってくれるか」と考えるマインドシフトが大切だということだ。自力で何でもやろうとする姿勢を改め、信頼のおける生涯のWho(協力者やパートナーと言える存在)を探し、ヴィジョンとその重要性を十分に相手に伝え、Howを委ねることが成功への近道だと著者は主張する。 「自分のことは自分でやる。人に頼ってはいけない」 こうした両親や学校の先生の言葉は、小さい頃から耳にすることが多い。しかしこのような道徳観は人に助けを求めることを悪とし、Whoを探す障害になるとして、著者は公教育のあり方に疑問を呈している。 本書を読めば、自分のWhoを探し出し、今よりもはるかに大きな目標の設定と達成ができるだろう。 |