原題 | The Cure for Alcoholism: Drink Your Way Sober Without Willpower, Abstinence or Discomfort |
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著者 | Roy Espaka |
ページ数 | 288ページ |
分野 | 健康 |
出版社 | Benbella Books |
出版日 | 2008/10/1 |
ISBN | 978-1933771779 |
本文 | 酒はいつでもやめられる。そう思っている人は多いはず。でも、本当に? 本書は、アルコール依存症の革命的な治療法として知られる「シンクレア・メソッド」を紹介する。処方薬ナルトレクソンとアルコールを合わせて服用すると、脳の神経系に作用して、アルコールを飲むと得られる快感を抑制、その結果酒量が減り、依存症が改善されるというシンプルかつ斬新な治療法だ。 まず、アルコール依存症のメカニズムや、従来のアルコール依存症の治療手法をわかりやすく解説したうえで、「シンクレア・メソッド」の処方薬や治療方法を具体的に紹介。また、アルコール依存症を克服した人の症例や本治療法を実際に取り入れているクリニックへのインタビューなども掲載されている。 「シンクレア・メソッド」は、患者にとって極限の苦しみであり、かつ根本治療にはならない禁酒や、長期間世間から隔離される施設でのリハビリといった従来の治療方法とはまったくの異質だ。そもそもアルコール依存症の治療において患者がアルコールを摂取してよいというのだから、まずは驚きを禁じ得ない。すでにヨーロッパ各地ではよく知られる「シンクレア・メソッド」についての知識が十分に得られる本書は、何百万人といわれるアルコール依存症患者とその家族の苦しみを和らげ、希望の光をもたらすに違いない。 |