原題 | Twenty Worlds: |
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著者 | Niall Deacon |
ページ数 | 208 |
分野 | 宇宙科学・天文学 |
出版社 | Reaktion Books |
出版日 | 2020/10/10 |
ISBN | 978-1789143386 |
本文 | Reaktion books のUniverse シリーズ(James Geach 編集)の第一冊目。 想像を絶する話である。系外惑星(太陽系外の惑星)の世界の話である。この世界は「ケタ違い」という言葉がビックリして腰を抜かすほど想像外の世界である。宇宙の神秘を見る最適の一冊である。地球上で記録した最高気温は米国カリフォルニア州デス・バレーの摂氏57度C、最低気温は南極大陸ボストーク湖のマイナス81度C、温度差は138度Cである。太陽系の惑星では、金星470度C、冥王星マイナス240度Cで温度差は710度。観測史上最も熱い系外惑星「KELT 9b」の温度は、なんと4300度Cだという。系外惑星の世界では温度ひとつをとっても、かくの如くである。惑星の規模やエネルギー、巻き起こる様々な神秘な現象は文字通り「言葉を絶する」世界である。本書は、全20章から構成されている。各章には、それぞれ神秘に満ちた系外惑星の世界が登場する。膨大な量のガスが死の黒いマントとなって親星(恒星)を包み込み死んでいく惑星。10万兆カラットのダイヤモンドでできた惑星。ルビーとサファイヤの雲もある。不思議な惑星の世界を堪能することもさることながら、科学者たちがこれらの事実をどのようにして、知ることができたかということも重要だ。著者は言う「サイエンスはマジックではない。ごく少数の選ばれた魔法使いが使いこなす量子論の秘密の学問や、一般相対性理論などというものではない。簡単にいえば、様々な解決方法を集めただけのものである」。想像力を駆使して本書を冒険しよう。 |