原題 | Cult Filmmakers: 50 movie mavericks you need to know (Cult Figures) |
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著者 | Ian Haydn Smith/Kristelle Rodeia |
分野 | 映画/演劇/芸能 |
出版社 | White Lion Publishing |
出版日 | 2019/9/3 |
ISBN | 978-0711240261 |
本文 | 強烈な個性を放ち、決して万人受けはしないかもしれないが、一部に熱狂的な信奉者を持つ映画製作者たち――「カルト・フィルムメーカー」たちは一体どんな人物なのか。また、彼らはいかにしてそう呼ばれるまでになったのか? この本では、現代映画の世界において新しい風を吹かせ、「カルト」と化した世界の50人の映画製作者について、その人物像と、名声を得るきっかけとなった作品を豊かなイラストとともに紹介する。 取り上げる50人は作風も知名度も様々だ。レッドカーペットの常連もいればニッチなファンを抱える人物もいる。映画界の重鎮と言ってもいいティム・バートンやデヴィッド・リンチをはじめ、異質で奇妙な映像表現で知られるアレハンドロ・ホドロフスキーやアナ・リリ・アミリプールも「カルト」の一員として紹介する。『メランコリア』、『イージー・ライダー』、『ロスト・イン・トランスレーション』などの映画が誕生した背景には製作者たちのどのような思いがあったかをこの本で知ることができるだろう。日本からは、三池崇史と鈴木清順、また日系三世のグレッグ・アラキも選ばれている。 ユニークで風変りな表現方法で映画界に一石を投じてきた映画製作者たちだけをここまで分かりやすくまとめた本はそうはない。一人一人の紹介も1~2ページにまとめられているため、気になる人物から気軽に調べることができる。現代映画のファンはもちろん、芸術を好むあらゆるファンの手元に置いておいてほしい一冊だ。 |