原題 | Atlas of Vanishing Places: The lost worlds as they were and as they are today |
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著者 | Travis Elborough |
分野 | 歴史/地図 |
出版社 | White Lion Publishing |
出版日 | 2019/9/3 |
ISBN | 978-1781318959 |
本文 | 地図は私たちに、現在の世界の有りようを見せてくれるだけではなく、過去の有りようも見せてくれる。しかし、このさき地図に記載されることがない場所はどうなるのだろう? 新たに定住がすすみ、忘れさられてしまった都市は? みずからの形を変えることによってその周辺の土地の風景を変えてしまった川や海は? さらには、何の痕跡もなく、消失したかのように思えるスポットは? 本作で著者トラヴィス・エルボローは、世界中の消失したスポットをめぐる旅へと読者をいざなう。 水没の危機がまことしやかにささやかれる南太平洋のツバルから、大規模な洪水で衰退したとされるパキスタンのモヘンジョダロ遺跡。さらには都市が湖底に沈んだという伝説の残るイスラエルの死海まで。世界中の30を超えるスポットを取り上げる。 特別に製作を依頼した地図がそれぞれのスポットの過去・現在の姿を描き出す。そして保管室に眠っていた写真は、驚くべきストーリーに命を吹き込む。 著者トラヴィス・エルボローの既刊『Atlas of Improbable Places(ありえない場所の地図帳)』の英語版は1万部を売り上げた。そして今作では、世界に存在する「消えゆく場所」に対する、好奇心とありえなさを追い求めることにその力は注がれた。 人の想像力を喚起することに優れたエルボローの書きぶりは、読者の純粋な好奇心のみにとどまらず、冒険心をも満たしてくれるだろう。 |