原題 | Science Scribble Book |
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著者 | Alice James |
分野 | 児童書(ノンフィクション/科学) |
出版社 | Usborne |
出版日 | 2018/11/1 |
ISBN | 978-1474950695 |
本文 | 科学が好き。もしくは、科学にほんのちょっとだけ、興味がある。だけど……やっぱり難しそう。そんなふうに思っている人にぴったりな一冊。この本のテーマは「科学者になりきって、考えてみよう!」だ。物理学、化学、生物学の三本柱をメインに、身の回りにある科学について考えるきっかけをくれる本になっている。細かいカテゴリーに分類されており、数ページごとにトピックが変わるため、こどもでも飽きることなく読み進めることができるのが特徴だ。 科学と言っても、難解な言葉がズラズラと並ぶような本ではない。たとえば自分の目の色に関することや、虹の仕組み、利き手の違いのナゾについて……など、大人でも興味を惹かれるコンテンツを、わかりやすく解説してくれている。 本書の大きな特徴として、文章の圧倒的な少なさがあげられるだろう。そのほとんどが図や絵で構成されており、中でも多くを占めるのが、読者自身が書き込むことのできるスペースだ。本の冒頭にも、真っ白く空いたスペースがある。その上部には、こんな指示がある。「身近で起きる、気になる科学的な現象を書き出してみよう」そして次のページでは、先ほどあげた疑問のうちからひとつを選んで、科学者になったつもりで研究してみよう、と投げかけてくる。どのような研究をすればいいかを書き込むスペースまで用意されているのだ。そしてさらにその下には、可能であれば実際に研究をしてみよう、と書かれている。研究結果や、わかったことなどを書くスペースがあることは言うまでもない。 このように、まさに科学者になった気分で自分だけの研究ノートを作り上げることができるのだ。これなら、普段から本を読むことに慣れていない読者でも抵抗なく読み進めることができるだろう。 |