原題 | Unlocking High Performance: How to use performance management to engage and empower employees to reach their full potential |
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著者 | Jason Lauritsen |
分野 | 経営/人事 |
出版社 | Kogan Page |
出版日 | 2018/10/3 |
ISBN | 978-0749483296 |
本文 | 本書は、従業員の潜在能力を100%発揮させるための新しいパフォーマンス・マネージメントを紹介する一冊である。著者は従来の年次評価を止め、管理者と従業員がお互いに尊敬の念を持ち、信頼関係を築き、人間性が感じられる職場文化を作ることが重要であると説明する。 著者は、上記のような職場環境を作るために、ケーススタディや実践的な方法を示しながら、「計画」、「啓発」、「説明責任」に基づいた新しいパフォーマンス・マネージメントを提案。「説明責任」の章では、「フィードバック」に関してユニークな方法を提示している。「フィードバック」という行為を好んでいる人はいないとし、フィードバックは友人から貰ったプレゼントだと考えてみようと説いている。そのように考えれば、どのようなフィードバックに対しても感謝の念を持つだろうし、頭に来るようなフィードバックであっても、その場で怒ったりはしないという。また、時にはフィードバックを無視してもいいとさえ言っている。どのような場合でも、重要なのは自分が選べる立場にいると自覚することである。それが健全な心でモチベーションを維持することにつながる。 パフォーマンス・マネージメントに関しては様々なところで論じられているが、本書の特徴は、人の感情に重きを置いている点である。本書を手にとることで、組織とそこで働く人の相互に役立つ新たなアプローチが発見できるだろう。 |