原題 | Asian Brand Strategy: How Asia Builds Strong Brands |
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著者 | Martin Roll |
ページ数 | 224ページ |
分野 | ビジネス |
出版社 | Palgrave Macmillan |
出版日 | 2005/12/3 |
ISBN | 978-1403992796 |
本文 | 過去20年間、アジアの国々は「ローコスト」という強みを打ち出し、さまざまな産業を誘致することで急速に発展してきた。しかし、アジアはいまだに巨大な「世界の下請け企業」である。アジアの企業の多くは、他社の名前の下に製品を製造し、サービスを提供するため、自らのブランド・アイデンティティを持たない。これが、今後のアジアの経済成長を妨げる原因となる。 たとえば、あるアジアの企業が欧米のブランドのスポーツシューズを原価5ドルで製造したとする。この企業は、そのブランドに1足10ドルで卸すが、消費者が小売店でこの靴を買うときには100ドルになっている。つまり、製造から販売までの連鎖の中で、「ブランド」が加えられることにより、その靴の価値は20倍にはね上がるのだ。このモデルでは、アジアの製造業者は、顧客が最終的なブランドに対して払いたいと思う価値に対して、極めて小さい対価しか与えられない。 アジアは、自ら強力なブランドを作り上げ、より高い価格を設定し、カスタマー・ロイヤリティを獲得することにより、さらに大きな経済的利益を追求できる。今後、アジアの企業がその価値を高め、国際的な競争力を得るために重要なのは、ブランディング戦略なのだ。 本書では、現在アジアが置かれている状況を分析し、ブランディングに成功しているアジアの企業を例にあげながら、その手法を紹介。経営陣が直面するであろう課題とその解決方法も解説する。 |