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原題 Evidence-Based Management - How to use evidence to make better organizational decisions
著者 Eric Barends、Denise M. Rousseau
分野 ビジネス/経営、人事、意志決定
出版社 Kogan Page
出版日 2018/9/28
ISBN 978-0749483746
本文 根拠に基づく経営とは、つまり、直感や希望的観測ではなく、データや事実など科学的な根拠に基づいて意思決定を行うということである。組織にとって長期的に有効な意思決定は信頼性の高い根拠に基づいてなされなければならない。

根拠に基づく経営とは単なるツールではない。従来の直感や成功事例に基づく意思決定のやり方への挑戦であり、意思決定の根拠となる証拠の質を問うものだ。根拠となる証拠は、複数の情報源によって科学的に検証されなければならない。医療であれ、企業経営であれ、政策立案であれ、すべての意思決定の鍵は根拠の質の検証にある。

データや専門知識や科学文献など複数の情報源で検証され、株主価値や顧客価値、従業員価値、社会的価値など多面的な観点から評価された証拠を根拠として使うことによって、意思決定の質を改善することができる。

本書は、研究者、教師、政策立案者、組織のリーダーに対して、根拠に基づく経営の理論と実践的なツールを提供することを目的としている。さまざまな情報を収集し、理解し、分析する方法やツールを紹介し、十分な根拠に基づいて組織の意思決定をするために必要なスキルを解説する。

本書は、20年以上にわたって根拠に基づく経営を提唱し指導してきた経営コンサルタントと組織行動学者によって書かれた、科学的な意思決定や政策立案を行うための教科書である。基本概念の紹介とまとめの数章を除き、各章は、根拠に基づく経営で使われる6つのステップで構成され、それぞれ4つの情報源によって検証されている。本書全体が、根拠に基づく経営のスキルのフレームワークを形作っている。多くの事例が紹介されているほか、実践の支援ツールとして関連のウェブサイトも紹介されている。