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原題 Natural Causes: An Epidemic of Wellness, the Certainty of Dying, and Killing Ourselves to Live Longer
著者 Barbara Ehrenreich
分野 生命科学/思想
出版社 Twelve
出版日 2018/4/10
ISBN 978-1455535910
本文 死は不可避だ。心身の状態を整えることでいかに若さを保とうとも、死は我々の意志とは無関係にやってくる。どれだけアンチエイジングに大金をつぎ込もうとも、死をコントロールすることはできない。

それなのに、人々は健康で長生きしようとさまざまな方法であがいたり、必要以上に死について恐れたりしてしまう。しかし、死を恐れて生を保とうと弛まぬ努力をすることよりも、死すべき運命を受け入れることこそが、我々の生を活かすことになる。

細胞免疫学の権威である著者は、どれだけ科学や医療が発達しようと、どれだけ健康に気を配ろうと、生きとし生けるものは細胞の衰えにはあらがえず、死は皆に運命づけられていると言う。しかし、死があるからこそ、限りある生を享受することができるのだ。

自然科学の分野から生物学的に語られる意義深い死生観。