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原題 Digital Darwinism: Survival of the Fittest in the Age of Business Disruption
著者 Tom Goodwin
分野 ビジネス/経営
出版社 Kogan Page
出版日 2018/4/3
ISBN 978-0749482282
本文 デジタル・ダーウィニズムとは、デジタル版自然淘汰(とうた)。つまり、インターネット経由で情報の交換が増えた結果、商品やサービス、ブランドなどの淘汰が以前よりも早くなることを意味する。

グローバリゼーションは善か? 移民は多様性を高めるか? 人々は自由になっているのか? グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンは政府の手にも負えないものになったのか?

デジタル・ダーウィニズムに詳しい著者は、電力供給が始まってからの時代背景や、テクノロジーが産業形態や人々に与えてきた影響を、電力の普及・コンピュータ(電算)の導入・デジタル化の3つの時代に分けて説明・分析し、そうした疑問に答えていく。

また、「確実なのは将来が不透明だということだけ」とし、過去から得た教訓、短期化する世の中の変化サイクルへの対策、リーダーシップやリスク管理についても解説。ただテクノロジーを称賛するのではなく、プライバシーなどの問題にも触れている。