ブックレビュー
| 原題 | Il bisogno di pensare（仮英題：The Need To Think） |
|---|---|
| 著者 | Vito Mancuso |
| 分野 | 自己啓発 |
| 出版社 | Garzanti（イタリア） |
| 出版日 | 2017/10/19 |
| ISBN | 978-8811675693 |
| 本文 | なぜ生きているのですか。 生きる目的はなんですか。 自分自身に何を望んでいますか。 10代の若者から高齢者まで、すべての人を対象に、口語的な文体で語りかけてくる本書は、障壁も先入観もタブーも排して自分の心と共に考えることの大切さを訴える。考えること、考えようとすることは、人間の原初の欲求だ。そして、真の自分にたどり着くために必要なのは、自分の本当の望みを考え、見つけることなのだ。 著者は神学者だが、キリスト教的道徳観を推奨しているわけではなく、デカルト、カント、ショーペンハウエル、ニーチェなどの哲学者はもちろん、ゲーテ、トルストイ、シェークスピアといった文豪の言葉も多数引用し、また、ギリシャ神話のエピソード、さらには仏教、道教、儒教などの東洋思想も例に挙げながら、「考えること」について哲学的に考察していく。 本書は、この混迷の時代にあって、自分が存在する意味を見つけた人だけが得られるバランス感、心の平安、一瞬に秘められた無限の価値を見出し、自分が思うとおりの自分になるよう励ましてくれる。 あなたの人生が、苦しい放浪ではなく、素敵な旅となりますように。 |
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