原題 | Una vida prestada(タイトル仮英訳A Life on Loan) |
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著者 | Berta Vías Mahou |
分野 | フィクション |
出版社 | Lumen |
出版日 | 2018/2(予定) |
本文 | 1928年にニューヨークに生まれたヴィヴィアン・マイヤーは、生涯のほとんどを子守として働き、ニューヨークやシカゴの街で子供を連れて散歩に出かけては、街の人々のありのままの写真を撮っていた。彼女は生涯結婚せず、子供はなく、親しい人もいなかった。写真を売ったり人に見せびらかしたりすることもなく、死後に発見された大量の写真で才能が認められた。今ではその腕前は現代写真術のランドマークとなっている。 本作は、小説、エッセイ、翻訳など、多分野で活躍する著者が、残されたわずかな事実から得た情報をもとに、マイヤーの人生や人となり、胸の内を想像して小説にしたものである。一人称と二人称で、鏡を見ながら自分に語りかけるように、レンズを通して被写体に語りかけるようにつづられる本作は、まるで著者がマイヤーになりきって日記か自叙伝を書いたように感じられる。 |