原題 | Die Farben des Zorns: Kriminalroman |
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著者 | Matthias Fischer |
分野 | ミステリー |
出版社 | Naumann(ドイツ) |
出版日 | 2006/4/14 |
ISBN | 978-3936622782 |
本文 | 武闘派だけど、女性の前ではシャイで不器用な大男、ヘッセン州刑事局のクリストフ・カスパリは、連続殺人犯を追いかけていた。そこに同じ手口の新たな殺人事件が発生する。犯人につながる決定的な証拠や手がかりは未だつかめない。わかっているのは、犯人はすぐ近くにいるということだ。 捜査はなかなか進展しないが、偶然一緒に仕事をすることになった新米牧師クララ・フランクとの出会いが、カスパリの「すぐ近く」の人間関係を動かしていく。息子をめぐる前妻エルケとのすれ違い、前妻の夫でかつての相棒ユングマン警部との確執などが浮かび上がる中、カスパリは自分の過去と向き合い、 それを乗り越えてクララとの恋を実らせようとする。 過去と向き合うのはカスパリだけではない。被害者、その親族、加害者――彼らのもつそれぞれの過去、その中での罪の意識、激しい怒りが少しずつ明らかになっていくにつれ、次第に事件の全容も浮き彫りになる。犯人はいったい誰なのか。犯人、そして被害者はどのような過去と向き合い、どうやってそれを 乗り越えようとしたのか。一歩一歩事件の核心に近づくカスパリたちの捜査と、意外な展開に最後まで目が離せない。 |