原題 | Brute Force: The Story of Finnish Ice-Breaking |
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著者 | Ari Turunen, Petja Partanen |
分野 | 技術工学 |
出版社 | Vehrä(フィンランド) |
出版日 | 2011年(フィンランド語版)、2012年(英語版) |
ISBN | 978-9526788906 |
本文 | 寒い地域に住む人々の生活には欠かせない砕氷船。たとえばバルト海は、世界で最も交通の多い海域であるが、氷で囲まれた冬のフィンランドやスウェーデン、エストニアへの入港は、通常では困難を極める。しかし、毎年真冬になると、20以上の砕氷船が、8,000件以上の仕事を行っているため、どんな季節でもスムーズな海上交通が保障されている。 北極の自然資源の獲得競争において鍵を握っているのも砕氷船だ。北西航路は真夏にのみ航行可能だが、北アメリカには、数カ月以上にわたり北西航路を航行できる砕氷船がいまだ存在しない。唯一ロシアの原子力砕氷船がその能力を有しており、燃料を補給することなく数年間は航行可能だという。ロシアは北極海航路を保持するため、原子力砕氷船の艦隊を航行させ続けている。 本書は、極寒の海で活動する砕氷船の種類や歴史、クルーたちの船上での生活について、多くのカラー写真を用いて詳細に、魅力的に紹介し、その知られざる世界に読者を導いてくれる。 |