原題 | Jobs to Be Done: A Roadmap for Customer-Centered Innovation |
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著者 | Stephen Wunker, Jessica Wattman, David Farber |
分野 | ビジネス/商品開発 |
出版社 | AMACOM |
出版日 | 2016/11/15 |
ISBN | 978- 0814438039 |
本文 | 世の中の流れが速まり競争が激化する現代は、常に「イノベーション」が求められる時代である。しかし、イノベーションを求めてサービス開発に多額の投資を行っても、投資に見合うリターンを生むようなアイディアが出るのは100回に1度くらい。さらに、会社の成長にインパクトを与えるような事業に発展するのはごくわずかなのが現状ではないだろうか。 著者らは、顧客の購買データを分析し、ブレインストーミングを繰り返すような従来の手法では、顧客が真に望んでいるサービスのアイディアは生まれにくいという。イノベーションを起こすようなアイディアは、顧客が何を買うのかに着目するのではなく、なぜそれを買うのか、という感情の動きや意思決定プロセス(JTBD:Jobs To Be Done)を理解することで想起されるのだ。 このJTBDの概念は、10年程前にClayton Christensenが『The Innovator’s Solution』で提唱し、話題となったが、その内容はJTBDの概要の解説のみにとどまっていた。そこで本書では、JTBDを理解し実践するための具体的な方法論を解説し、フレームワークも盛り込み、イノベーションを起こす市場開拓やサービス開発のためのロードマップを示す。 本書は、日々製品の革新的な改善を求められながらもその方法論がわからずにいる企業のマネージャーにとって、どのように既存商品をアップデートしていけばよいかを学ぶ際に拠り所となるだろう。また、既存の産業構造を大きく変革したいと挑戦している起業家にとっても、実用的な手法を学べる書となるであろう。 |